素敵後輩の隠し事


橘さんも大人だな、と思う。

橘さんが感情的になって怒ることなんて、あるのだろうか。



「あのさ、矢田さん。

城内寂しすぎて毎日カップラーメンだから、ご飯作ってあげると泣いて喜ぶよ」


橘さんの言葉に、

「それですね!」

私は叫んでいた。



私はどうして気がつかなかったのだろう。

城内君、昼食もよくカップラーメン食べていることに!



一方、城内君はなんだか怒っていて、

「からかうのやめろよ、橘」

なんて不服そうだ。


「そういうの、矢田さんの負担が増えるだろ」


「じゃあいっそのこと、一緒に住んじゃえば?」



た、橘さん……それはないですよ。

あなたはイケメンで癒し系で元ヤンのうえ、もしかして天然ですか!?


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