素敵後輩の隠し事



変態智樹は置いておいて、橘はまだ困った顔をしている。


「それを聞いたら俺、里緒ちゃんに近付けないや」


いつの間にか里緒ちゃんになっていて怒りを覚える。

そこをさらっと流せる俺は、大人になったのだろう。


「でも橘は、そういうタイプじゃないことね?」


「そうそう。

神木君はただ暴れ回る能無しって言うか…」


「神木じゃねぇ!!」


最後は橘の渾身のツッコミだ。

いや、本人はツッコミのつもりではなく、本気でイラついていそうだが。


< 182 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop