素敵後輩の隠し事



「俺は高校時代、駄目な男だった。

非行の道に走っていただけじゃなくて……女にだらしない男だったんだ」



それを聞いてずきんとした。

高校時代、私にはもちろん彼氏なんていなかったが……同級生たちに遊ばれていた。

泣き叫んで抵抗したが、同級生たちの前で裸にされ、初めてを奪われた。

考えるだけで震えが体を襲う。

そんな私を知ってか知らずか、城内君はそっと私の身体に手を回す。

私は不覚にもその胸に、頭を預ける形となる。


< 212 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop