素敵後輩の隠し事
「汚いなんて思わないよ。だって私は……」
私のほうが、もっと汚いから。
みんなの前で同級生たちに犯されて……なんてこと、城内君が知ったらそれこそドン引きだろう。
私のこと、嫌いになるかもしれない。
怖くて事実が伝えられなかった。
それなのに城内君は、
「そんなこと、言わなくていいから」
私をぎゅっと抱き寄せる。
その大きな胸に押しつけられ、城内君の香りに包まれて、頭が麻痺してしまいそう。
そして、心臓が破裂してしまいそう。