素敵後輩の隠し事



「汚いなんて思わないよ。だって私は……」



私のほうが、もっと汚いから。

みんなの前で同級生たちに犯されて……なんてこと、城内君が知ったらそれこそドン引きだろう。

私のこと、嫌いになるかもしれない。




怖くて事実が伝えられなかった。

それなのに城内君は、


「そんなこと、言わなくていいから」


私をぎゅっと抱き寄せる。

その大きな胸に押しつけられ、城内君の香りに包まれて、頭が麻痺してしまいそう。

そして、心臓が破裂してしまいそう。



< 216 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop