素敵後輩の隠し事



「矢田さんは、俺なんかでいいの?」


こくんと大きく頷く。

城内君なんか、ではなく、城内君がいい。


「すげぇ嬉しい」



見上げると、私と同じような真っ赤な顔の城内君と視線がぶつかる。

優しくてかっこいい城内君。

私とは住む世界が違うと思っていた城内君。

そんな城内君の腕の中にいられるなんて。

幸せだと思った。

私は、世界で一番幸せだ。



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