素敵後輩の隠し事






「えーッ!?

里緒ちゃん、淳と付き合ってるの!?」


守山さんの大声に、


「うるせぇ!!!」


城内君改めて淳君が顔を歪めた。

周りが一瞬ざわっとし、そして何事もなかったかのように業務に戻っていく。

私が誰と付き合おうがみんな興味もないし、職場恋愛が許される雰囲気でもある。

それが救いだった。



ただ、興奮した守山さんは続ける。


「ね、ね、里緒ちゃん!

淳は手ぇ早いでしょ?汚いし大丈夫?」


「そんなこと、冗談でも言わないでください」


笑顔で返す私。


「それに、まだ何もないですよ」


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