素敵後輩の隠し事
城内君もぽかーんと私を見て……そして、なんだか悲しそうな顔をする。
私は褒めたのに、なんでそんな顔をするの?
まさか、私なんかに好かれたと思って悲しんでいるの?
私の被害妄想を打ち切ったのは、城内君の言葉だった。
「僕は……矢田さんが思っているほど、いい男じゃないです」
なんでそんなことを言うの?
もしかして、城内君も何かトラウマを抱えているの?
私は、城内君のことをもっと知りたい。