Cherry Blossoms〜いのちのかたち〜
ハリウッド映画の主題歌のため、もちろん日本語ではなく英語の歌だ。日本でも有名なイギリス出身のアーティストによるものである。

「あっ、この映画みんなで観に行ったやつだよな!懐かし〜!」

「上映時間ギリギリに映画館に着いて、そこからポップコーンとか買って、大忙しだったよな!」

アルフレッドとオリバーがそう話し、一花を含めeagleのメンバーたちが「面白かったよね、この映画」と話す中、ヨハンがニヤリと笑いながら桜士に言う。

「本田、お前洋楽歌えんのか〜?」

ヨハンは桜士が英語が苦手だと思っているのだろう。桜士はニコリと笑みを返す。

「問題ありませんよ」

曲が始まり、非恋を描いた映画にしてはポップなイントロが流れていく。桜士は息を吸い、マイクを手にしたアルオチ、リティク、オリバーと共に歌い始める。

「〜♪」

桜士が歌うと、それまでニヤついていたヨハンの顔が驚いたものになる。一花たちも驚いていた。一花のそんな表情でさえ、桜士の心の内を大きく揺さぶっていく。
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