☆君が僕を…☆

―――バレンタインまで2日。

朝から、賑わう教室の隅に呼ばれた。


当然、相手は仁の奴。


今日、チョコ買いに行くから、付き合って欲しいだと?


「…俺、断っただろ?」


仁は、人差し指を出して横に振る。


「俺は、雅也が縁結びに行かないって聞いただけだよ?」


全く、嫌なこった!


甘いもん、茜ちゃんに渡しても気持ちがないと、引くだろ?


「…お前の気持ち分かるけど、チョコ渡して、ビックリすると思うけど?」


本当は、声を大にして言いたい所なんだけど、ここは教室。


仁の罠にはめられた?


「だ〜か〜ら!気持ちだろ?」

チョコ渡して、告白したいと、何回も聞かされた。


あぁ!


分かったよ。


半分?嫌、全開逆キレの俺。


今日は仁と、チョコの買い出しに決定!


俺?
振り回されてます。


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