眠り姫と生贄と命の天秤
キトエの手が動いて、それ以上追及できなくなってしまった。
「こうしてから、傷の痛みじゃなくて目が覚めてる。リコが可愛いから。こんな姿目の前にして、落ちられるわけ、ない」
もう何度目か、合わさった唇の中で、深く声を食べられる。あふれてきてしまう声のあいだに、必死で浄化の魔法を挟む。キトエに、飲みこまれる。恥ずかしいけれど、好きな人に触られているのだ。当然、気持ちがよくて、ぐちゃぐちゃで、もうよく分からない。
キトエの手が、胸から離れて太ももを撫でた。スカートの中へ、薄布の下ばきの中へ。前のほうへ指が触れて、思わず唇を離していた。
「やだ、そこ、強、い……」
キトエはちゃんとまわりからゆるゆる触れてくれたけれど、リコはいつの間にか声とともに自身の息が上がっていることに気付いて、キトエの胸に顔を押しつけた。キトエの服の胸元を握りしめる。みつろうの甘い香りと混ざり合ったキトエの香りがして、背筋に震えが駆け上がってきた。
指が、探るように動いていって、後ろのほうを撫でられた。
「いい?」
「こうしてから、傷の痛みじゃなくて目が覚めてる。リコが可愛いから。こんな姿目の前にして、落ちられるわけ、ない」
もう何度目か、合わさった唇の中で、深く声を食べられる。あふれてきてしまう声のあいだに、必死で浄化の魔法を挟む。キトエに、飲みこまれる。恥ずかしいけれど、好きな人に触られているのだ。当然、気持ちがよくて、ぐちゃぐちゃで、もうよく分からない。
キトエの手が、胸から離れて太ももを撫でた。スカートの中へ、薄布の下ばきの中へ。前のほうへ指が触れて、思わず唇を離していた。
「やだ、そこ、強、い……」
キトエはちゃんとまわりからゆるゆる触れてくれたけれど、リコはいつの間にか声とともに自身の息が上がっていることに気付いて、キトエの胸に顔を押しつけた。キトエの服の胸元を握りしめる。みつろうの甘い香りと混ざり合ったキトエの香りがして、背筋に震えが駆け上がってきた。
指が、探るように動いていって、後ろのほうを撫でられた。
「いい?」