眠り姫と生贄と命の天秤
「ごめ……痛、い」
ひざで立ったまま、キトエの両肩をつかむ。スカートで隠れているものの、恥ずかしすぎて目をつぶって深く下を向く。
左右の腰に触れられた感触で、変な声をあげて目をあけてしまった。キトエがふわふわしたまなざしを向けてくる。
「見たい」
そうして、片側だけはだけていた肩から、胸元まで、うっすら浮かんでいる赤い紋様を指でなぞられた。浄化の魔法をかけ続けていたから、かけていないときでも魔力が動いたままで残っているのだ。
答える前に、もう片方の肩紐の結びをほどかれた。
「や、ちょっと待ってっ」
「俺も脱ぐから」
キトエも上は脱いでいなかったので、傷のないほうだけで着ていた上衣を脱いで、中に着ていた半袖も脱ぎ捨ててしまう。
そうしてリコが腰に結んでいた、青地に金のつる模様の入った布もほどかれて、スカートと一枚になっている上衣がひざまで落ちる。残った薄い上衣も引っ張られて、脱がされる。
隠すのも今さらで、もちろん逃げることもできず、むだな抵抗として顔をそむける。恥ずかしさと抗議の意で、キトエの両肩を強く握った。
ひざで立ったまま、キトエの両肩をつかむ。スカートで隠れているものの、恥ずかしすぎて目をつぶって深く下を向く。
左右の腰に触れられた感触で、変な声をあげて目をあけてしまった。キトエがふわふわしたまなざしを向けてくる。
「見たい」
そうして、片側だけはだけていた肩から、胸元まで、うっすら浮かんでいる赤い紋様を指でなぞられた。浄化の魔法をかけ続けていたから、かけていないときでも魔力が動いたままで残っているのだ。
答える前に、もう片方の肩紐の結びをほどかれた。
「や、ちょっと待ってっ」
「俺も脱ぐから」
キトエも上は脱いでいなかったので、傷のないほうだけで着ていた上衣を脱いで、中に着ていた半袖も脱ぎ捨ててしまう。
そうしてリコが腰に結んでいた、青地に金のつる模様の入った布もほどかれて、スカートと一枚になっている上衣がひざまで落ちる。残った薄い上衣も引っ張られて、脱がされる。
隠すのも今さらで、もちろん逃げることもできず、むだな抵抗として顔をそむける。恥ずかしさと抗議の意で、キトエの両肩を強く握った。