神様、僕に妹を下さい
Act.112 サイド皇紀(こうき)
五十嵐との話しに夢中になっていたせいで、背後の沢村双葉の存在に気付かなかった
いったい何処からいて、どこまで話を聞いたのか?
「あんた、いつからそこにいた?」
思わず胸ぐらを掴みそうになるのをグッとこらえ、彼女を見下ろした
「やだ、そんな怖い声出さないで下さいよ。聞かれたら困るお話されていたんですか?」
「いいから、答えろよ」
「まてよ、皇紀」
苛立つオレを五十嵐が横から制した
「ねぇ、双葉ちゃん。俺の皇紀に対する気持ちを何処から聞いていたの?それによっては俺、学校にいけなくなっちゃうんだけど」
五十嵐はプクッと頬を膨らまし、子供の様な甘えた声で言った
「五十嵐先輩って、今流行のBLっていうやつですか?」
キャハハハと甲高い笑い声があがった
「~ちゃんって聞こえたから、てっきりこの前の女の人の事かと思っちゃって」
彼女の言葉に、五十嵐がオレに向かって『大丈夫』だとウインクした
一先ず安心したが、この前の女の人というのが引っかかる・・
「だから、今日の事は内緒にしてほしいんだ。俺だけならともかく、皇紀にも迷惑がかかるから」
「五十嵐先輩ってどっちもイケる口だったんですね。分かりました、黙っててあげます。ただ・・今度は私が皇紀先輩と2人きりになりたいんですけど・・」
『いいか?』と五十嵐はオレに目線で合図する
それに答えて軽くうなづいた
「じゃぁ俺帰るけど、双葉ちゃん、皇紀を誘惑しないでくれよ。男の俺の方が不利なんだから」
軽く上に手を挙げると公園から去って行った
悪いな五十嵐。色々迷惑かけて
「皇紀先輩」
沢村双葉が、腕を絡ましてきた
「引っ付くな。それにお前なんでこんな所にいるんだ」
「ここに来たら、皇紀先輩に会えると思ったからです。見事に予感的中。私ってすごいと思いません?」
彼女は以前もここでオレに会った様な話しぶりだ
「ねぇ、先輩。私にタバコ下さい」
この公園に移ってから、タバコは吸っていないが、いかにもオレが持っているという事を知っている言い方だった
ポケットからタバコを出して、一本彼女に渡す
「マルボロ、吸ってるんですね」
彼女はポーチからライターを取り出すと火を付けた
いったい何処からいて、どこまで話を聞いたのか?
「あんた、いつからそこにいた?」
思わず胸ぐらを掴みそうになるのをグッとこらえ、彼女を見下ろした
「やだ、そんな怖い声出さないで下さいよ。聞かれたら困るお話されていたんですか?」
「いいから、答えろよ」
「まてよ、皇紀」
苛立つオレを五十嵐が横から制した
「ねぇ、双葉ちゃん。俺の皇紀に対する気持ちを何処から聞いていたの?それによっては俺、学校にいけなくなっちゃうんだけど」
五十嵐はプクッと頬を膨らまし、子供の様な甘えた声で言った
「五十嵐先輩って、今流行のBLっていうやつですか?」
キャハハハと甲高い笑い声があがった
「~ちゃんって聞こえたから、てっきりこの前の女の人の事かと思っちゃって」
彼女の言葉に、五十嵐がオレに向かって『大丈夫』だとウインクした
一先ず安心したが、この前の女の人というのが引っかかる・・
「だから、今日の事は内緒にしてほしいんだ。俺だけならともかく、皇紀にも迷惑がかかるから」
「五十嵐先輩ってどっちもイケる口だったんですね。分かりました、黙っててあげます。ただ・・今度は私が皇紀先輩と2人きりになりたいんですけど・・」
『いいか?』と五十嵐はオレに目線で合図する
それに答えて軽くうなづいた
「じゃぁ俺帰るけど、双葉ちゃん、皇紀を誘惑しないでくれよ。男の俺の方が不利なんだから」
軽く上に手を挙げると公園から去って行った
悪いな五十嵐。色々迷惑かけて
「皇紀先輩」
沢村双葉が、腕を絡ましてきた
「引っ付くな。それにお前なんでこんな所にいるんだ」
「ここに来たら、皇紀先輩に会えると思ったからです。見事に予感的中。私ってすごいと思いません?」
彼女は以前もここでオレに会った様な話しぶりだ
「ねぇ、先輩。私にタバコ下さい」
この公園に移ってから、タバコは吸っていないが、いかにもオレが持っているという事を知っている言い方だった
ポケットからタバコを出して、一本彼女に渡す
「マルボロ、吸ってるんですね」
彼女はポーチからライターを取り出すと火を付けた