神様、僕に妹を下さい
Act.015 サイド皇紀(こうき)
「あいつ・・何気にオレを誘ってるのか?」
ポツンと呟く言葉は、朝もやの鳥の声でかき消されていった
壁に寄りかかりながら膝を抱えたオレは、昨夜この部屋に到来したお騒がせな台風を思い出して、一人笑う
今のオレって傍から見たら怪しい奴になるんだろうな
そう思われてもオレには関係ないが
昨夜は本当に幸せだった
チーズケーキを『30点』と言った時の晶の表情とか
くしゃっとした苦虫をつぶした様な顔するからな・・
あの顔見たさに、ついつい意地悪でわざと低い点数を言ってしまう
でも、その後の晶の行動には驚いた
採点に納得のいかない晶は、ケーキを乗せた皿とオレが使ったフォークを奪い取って残りのケーキを一口で食べてしまった
「解かってんのか?」
世間では間接キスになるんだぜ
晶がオレのフォークを使った瞬間、うれしい反面はずかしかった
まったく・・小学生かオレは!
だが・・こんな気持ちも悪くない。そう悪くない
たとえオレの気持ちを伝えなくても、晶の傍に居られればそれでいいと思った
そう。あの瞬間までは
ポツンと呟く言葉は、朝もやの鳥の声でかき消されていった
壁に寄りかかりながら膝を抱えたオレは、昨夜この部屋に到来したお騒がせな台風を思い出して、一人笑う
今のオレって傍から見たら怪しい奴になるんだろうな
そう思われてもオレには関係ないが
昨夜は本当に幸せだった
チーズケーキを『30点』と言った時の晶の表情とか
くしゃっとした苦虫をつぶした様な顔するからな・・
あの顔見たさに、ついつい意地悪でわざと低い点数を言ってしまう
でも、その後の晶の行動には驚いた
採点に納得のいかない晶は、ケーキを乗せた皿とオレが使ったフォークを奪い取って残りのケーキを一口で食べてしまった
「解かってんのか?」
世間では間接キスになるんだぜ
晶がオレのフォークを使った瞬間、うれしい反面はずかしかった
まったく・・小学生かオレは!
だが・・こんな気持ちも悪くない。そう悪くない
たとえオレの気持ちを伝えなくても、晶の傍に居られればそれでいいと思った
そう。あの瞬間までは