神様、僕に妹を下さい
Act.180 サイド晶(あきら)
店の外に出ると、ショーウィンドウを眺めている桜場の姿を見つける
「お待たせ!」
駆け寄って、桜場の腕を取る
「うおっ!」
何気に私を見た彼は、大きく仰け反った
何・・この反応・・
「やっぱり変?おさるさんみたい・・?」
10Cm以上髪を切ったので、頭は軽くなった
顔のラインに合わせて、シャギーを入れ、後ろ髪はうなじが隠れるくらいの長さになった
「なんか言ってよ。桜場」
「いや・・女って髪型ひとつで雰囲気が変わるんだなぁって」
私的には、変かどうかを聞いているの。あまりに変すぎて言葉に出来ないとか・・?
唇を尖らす私の額が小突かれる
「いい。前より、このほうが良いと思う」
「ホント?じゃぁ、何で私の方を見ないの?」
「み・・見てるって、いや・・ヵヮィィ・・よ。10歳くらい若返ったんじゃないか」
「え!?ほんと・・て?10歳も若返ったら、5歳児じゃない」
「あれ、そうか?いいから、学校に戻ろうぜ。いざ、風紀委員へ」
桜場に手を捕られ、学校に向かって歩き出す
「あのね桜場・・私、髪を黒くしようと思ったの」
桜場が、かばってくれた髪を勝手に黒くしようとしていた
「俺も、お前の決意知ってて、止められなかったし、変わるのを見てられず、店から逃げた」
桜場の指が、私の指に絡み合う
「お前を見た時、髪色が変わってなくて本当に良かったと思ったよ。まっ、黒く染めて風紀委員へ行っても、意味ないしな」
私は、髪を染められる寸前に止めた
皇兄が好きだと言ってくれている髪の色を、変えることは出来なかった
私自身、嫌われていても、せめて1つくらい好きだと言われている物を残したかったの
だから、皇兄の為に伸ばし始めた髪を切った
失恋すると髪を切りたくなるって言うけど、本当だなって
「ねぇ、風紀委員長の所に行くのはいいけど、なんて言う?」
頭が固そうな人だったし、逆三角形のメガネが教育ママみたいだった
「お前さ、その、先々代の祖父が英国人だっていう証明書とかないのかよ」
「うーん?」
2人で頭をかしげていると、『やっと・・見つけた』という安堵の声と共に
「あー!!」
と私を指差して男の人が私に向かって走ってきた
「お待たせ!」
駆け寄って、桜場の腕を取る
「うおっ!」
何気に私を見た彼は、大きく仰け反った
何・・この反応・・
「やっぱり変?おさるさんみたい・・?」
10Cm以上髪を切ったので、頭は軽くなった
顔のラインに合わせて、シャギーを入れ、後ろ髪はうなじが隠れるくらいの長さになった
「なんか言ってよ。桜場」
「いや・・女って髪型ひとつで雰囲気が変わるんだなぁって」
私的には、変かどうかを聞いているの。あまりに変すぎて言葉に出来ないとか・・?
唇を尖らす私の額が小突かれる
「いい。前より、このほうが良いと思う」
「ホント?じゃぁ、何で私の方を見ないの?」
「み・・見てるって、いや・・ヵヮィィ・・よ。10歳くらい若返ったんじゃないか」
「え!?ほんと・・て?10歳も若返ったら、5歳児じゃない」
「あれ、そうか?いいから、学校に戻ろうぜ。いざ、風紀委員へ」
桜場に手を捕られ、学校に向かって歩き出す
「あのね桜場・・私、髪を黒くしようと思ったの」
桜場が、かばってくれた髪を勝手に黒くしようとしていた
「俺も、お前の決意知ってて、止められなかったし、変わるのを見てられず、店から逃げた」
桜場の指が、私の指に絡み合う
「お前を見た時、髪色が変わってなくて本当に良かったと思ったよ。まっ、黒く染めて風紀委員へ行っても、意味ないしな」
私は、髪を染められる寸前に止めた
皇兄が好きだと言ってくれている髪の色を、変えることは出来なかった
私自身、嫌われていても、せめて1つくらい好きだと言われている物を残したかったの
だから、皇兄の為に伸ばし始めた髪を切った
失恋すると髪を切りたくなるって言うけど、本当だなって
「ねぇ、風紀委員長の所に行くのはいいけど、なんて言う?」
頭が固そうな人だったし、逆三角形のメガネが教育ママみたいだった
「お前さ、その、先々代の祖父が英国人だっていう証明書とかないのかよ」
「うーん?」
2人で頭をかしげていると、『やっと・・見つけた』という安堵の声と共に
「あー!!」
と私を指差して男の人が私に向かって走ってきた