神様、僕に妹を下さい
Act.201 サイド晶(あきら)
「熱っ」
熱い蒸気が手に触れて、思わず叫んだ
「熱かったぁ」
熱くジンジンと疼く指を、口元に持って行きペロっと舐めた
「ダメッっしょ」
そんな私の行動が静止をかけられ、あれよっという間に、流れ出ている水にその部分を入れられた
「火傷の時は、すぐに冷やすのは基本中の基本」
「そうでした」
水でよく冷やした後、軟膏を塗ってくれたのは風紀委員の先輩だった
名前も知らなくて、ただ・・学年は2年で風紀委員という事しかわからない
名前を聞いても、『ナイショ』って軽くあしらわれた
私が、毎日この調理室を自由に使えるのは、この人のおかげなのだ
「まだ、何しようとしてたの?さっき、おにぎりを持った彼女とすれ違ったから、今日の分は終わったんでしょ」
「はい。ただ・・その・・」
「なーに?」
「先輩に、何か作ろうかなって」
「先輩って、俺!?」
私の予想だにしない発言に、先輩が目を白黒させた
「いや・・俺の分はいい。ほんとにいいって、作ってくれなくても」
両手の平を左右に振りながら、先輩は後さずりして行った
「迷惑・・でした?」
でも、他にお礼の仕方が思いつかない
調理室も自由に使えて、食材もすべて先輩が用意してくれているものなのだ
しかも、私のおこづかいでは絶対に用意出来ない、ランク上クラスの食材ばかり
「いや、俺の為に火傷や切り傷を作られたら、それこそあいつに殺され兼ねない」
「?あいつって、あぁ、先輩は会長さんと仲がいいんですよね」
突然、私を調理室に連れてきて料理を作ってほしいと言ってきた先輩
死んじゃうとまで言って私に作らせたのは、実は食欲不振の生徒会長の為だんたんだよね
「知ってたの?それに、『会長さん』だなんて急に他人行儀になるんだね。いつもの呼び方でいいのに」
いつもの呼び方?なんだろう・・話が合っていない気がする
「私、『会長さん』としか呼んだ事ないですけど・・?」
「何言ってんの?どこの世界に自分の『 』を・・・」
先輩の自分のから後が声が小さくて聞き取れなかった
「君の言っている会長って・・誰の事?」
「それは、俺の事なんやけど。俺のももに何か用か?」
ひょいっと身体が宙に浮き、先輩から引き離された
熱い蒸気が手に触れて、思わず叫んだ
「熱かったぁ」
熱くジンジンと疼く指を、口元に持って行きペロっと舐めた
「ダメッっしょ」
そんな私の行動が静止をかけられ、あれよっという間に、流れ出ている水にその部分を入れられた
「火傷の時は、すぐに冷やすのは基本中の基本」
「そうでした」
水でよく冷やした後、軟膏を塗ってくれたのは風紀委員の先輩だった
名前も知らなくて、ただ・・学年は2年で風紀委員という事しかわからない
名前を聞いても、『ナイショ』って軽くあしらわれた
私が、毎日この調理室を自由に使えるのは、この人のおかげなのだ
「まだ、何しようとしてたの?さっき、おにぎりを持った彼女とすれ違ったから、今日の分は終わったんでしょ」
「はい。ただ・・その・・」
「なーに?」
「先輩に、何か作ろうかなって」
「先輩って、俺!?」
私の予想だにしない発言に、先輩が目を白黒させた
「いや・・俺の分はいい。ほんとにいいって、作ってくれなくても」
両手の平を左右に振りながら、先輩は後さずりして行った
「迷惑・・でした?」
でも、他にお礼の仕方が思いつかない
調理室も自由に使えて、食材もすべて先輩が用意してくれているものなのだ
しかも、私のおこづかいでは絶対に用意出来ない、ランク上クラスの食材ばかり
「いや、俺の為に火傷や切り傷を作られたら、それこそあいつに殺され兼ねない」
「?あいつって、あぁ、先輩は会長さんと仲がいいんですよね」
突然、私を調理室に連れてきて料理を作ってほしいと言ってきた先輩
死んじゃうとまで言って私に作らせたのは、実は食欲不振の生徒会長の為だんたんだよね
「知ってたの?それに、『会長さん』だなんて急に他人行儀になるんだね。いつもの呼び方でいいのに」
いつもの呼び方?なんだろう・・話が合っていない気がする
「私、『会長さん』としか呼んだ事ないですけど・・?」
「何言ってんの?どこの世界に自分の『 』を・・・」
先輩の自分のから後が声が小さくて聞き取れなかった
「君の言っている会長って・・誰の事?」
「それは、俺の事なんやけど。俺のももに何か用か?」
ひょいっと身体が宙に浮き、先輩から引き離された