神様、僕に妹を下さい
Act.207 サイド皇紀(こうき)
「皇紀先輩、テーブルの上におにぎり置いておきます。隣の部屋にいるので、何かあったら用件を言ってくれれば、やりますので。では、では」
「あぁ、え、おいっ」
オレに有無も言わせず、沢村双葉は走り去って行った
あの、慌て様は、いったい・・
まぁ、今日やる事と言ったら、彼女に頼むのはコピーぐらいなものだろう
テーブルに置かれた、正三角形のおにぎりをひとつ摘む
今日は、唐揚げとポテトサラダもついている
今回はこのおにぎりに救われた。これがなかったら、未だ予算の件は片付いていなかっただろう
・・同時に、一度家に帰らないと・・・な
『女の子2人に家を守らせるなんて、絶対よくないわ!!予算だか知らないけど、片付けたら帰ってらっしゃい』
・・と母さん喚かれた
女の子『2人』と言うのは少し違うと思うが・・
カタカタとパソコンを打ちながら、おにぎりを食べる
会長は、これが終わったら打ち上げをすると言っていた
その時に『もも』を紹介するとも。よほど『もも』がカワイイと見える
おにぎりの味が、晶のと似ているせいか、ふとあいつが思い浮かぶ
『ねぇ、今年は紺の水玉の浴衣と黒の紫陽花柄の浴衣どっちにしよう?』
祭りにいく当日になると、あいつはいつも着て行く浴衣に悩んでいて
『この前は水玉柄だったから、今年は紫陽花にしろよ』
そして、オレの助言によって、着て行く浴衣を決めていた
もし今年、行くとしたら『紫陽花柄』だな
会長が祭りに行くと聞いて、つい昔を思い出してしまった
P・とプリントボタンを押し、印刷をかける
一部ずつ出し終わり、手元で整えると、隣の部屋のドアを開けた
「おい、いるか?沢村」
「・・・」
返答がない・・?
「これを、15部コピーしてきてほしいんだが、いないのか?」
しばらくして
「いましゅ。分かりました」
と鼻声の返事が返って来た
「お前、風邪引いたのか?」
さっきまでは、元気だったのに
「いえ、大丈夫でしゅ。でもうつるといけないので、書類はそこにおいて置いて下さい」
「あぁ、じゃぁ頼む。これが終わったら、早く帰ったほうがいいぞ」
声のする冷蔵庫の方へ声をかけると、書類をテーブルの上に置いた
「あぁ、え、おいっ」
オレに有無も言わせず、沢村双葉は走り去って行った
あの、慌て様は、いったい・・
まぁ、今日やる事と言ったら、彼女に頼むのはコピーぐらいなものだろう
テーブルに置かれた、正三角形のおにぎりをひとつ摘む
今日は、唐揚げとポテトサラダもついている
今回はこのおにぎりに救われた。これがなかったら、未だ予算の件は片付いていなかっただろう
・・同時に、一度家に帰らないと・・・な
『女の子2人に家を守らせるなんて、絶対よくないわ!!予算だか知らないけど、片付けたら帰ってらっしゃい』
・・と母さん喚かれた
女の子『2人』と言うのは少し違うと思うが・・
カタカタとパソコンを打ちながら、おにぎりを食べる
会長は、これが終わったら打ち上げをすると言っていた
その時に『もも』を紹介するとも。よほど『もも』がカワイイと見える
おにぎりの味が、晶のと似ているせいか、ふとあいつが思い浮かぶ
『ねぇ、今年は紺の水玉の浴衣と黒の紫陽花柄の浴衣どっちにしよう?』
祭りにいく当日になると、あいつはいつも着て行く浴衣に悩んでいて
『この前は水玉柄だったから、今年は紫陽花にしろよ』
そして、オレの助言によって、着て行く浴衣を決めていた
もし今年、行くとしたら『紫陽花柄』だな
会長が祭りに行くと聞いて、つい昔を思い出してしまった
P・とプリントボタンを押し、印刷をかける
一部ずつ出し終わり、手元で整えると、隣の部屋のドアを開けた
「おい、いるか?沢村」
「・・・」
返答がない・・?
「これを、15部コピーしてきてほしいんだが、いないのか?」
しばらくして
「いましゅ。分かりました」
と鼻声の返事が返って来た
「お前、風邪引いたのか?」
さっきまでは、元気だったのに
「いえ、大丈夫でしゅ。でもうつるといけないので、書類はそこにおいて置いて下さい」
「あぁ、じゃぁ頼む。これが終わったら、早く帰ったほうがいいぞ」
声のする冷蔵庫の方へ声をかけると、書類をテーブルの上に置いた