神様、僕に妹を下さい
Act.214 サイド皇紀(こうき)
「・・で、俺は何で呼び出された訳?」
ソファにドカッと座り、不機嫌な表情を隠さない五十嵐がいた
まさか、『もも』の事を知っている人物が、オレの悪友だったとは、世の中狭いものだと思う
急いで携帯にかけたら、まだ学校内にいると言うから、生徒会室に来てもらった
「話せば長くなるから、ストレートに聞く、お前『もも』とか言う女の連絡先しらないか?」
五十嵐の瞼がピクッと動き、オレの方を真っ直ぐ見た
こいつ・・知ってるな
「知っているなら、教えてほしい。というか、教えてくれ」
「お前・・それ、マジで言ってんの?」
五十嵐は考え込むように、右掌を顎に当てた
「そんなの、あそこに座っている人に聞けばいいだろ。『もも』って子、会長の彼女らしいし」
椅子に座っている会長を指差し、五十嵐は続けた
「だって俺、彼女と話している途中、あの人に邪魔されちゃったしなー」
悪戯まじりに、言いながら、目が笑っていない
「あの時は、お前が『もも』にチョッカイ出そうとしてたからやろ~!」
今度は会長が立ち上がって、喚きたてた
「そのチョッカイを出した相手に彼女の連絡先を聞いてくるのってどうなの?おい皇紀、もしかして用件てこれか?」
五十嵐の襟首を掴み、生徒会室の角まで引っ張って、小声で頼む
「悪いが、教えてくれ。でないとオレが帰れない」
「帰るって、今日から桜庭家に帰るつもり?」
「いや・・家には日曜日に帰ろうと考えている。今はそうじゃなくて『もも』の連絡先、もしくは名前だけでもいいから」
「うーん。お前のお願いでもだめ」
「なんで」
「だって俺、女の子の味方なんだもーん。彼女が素性を明かさなかったって事は、教えたくない理由がある訳だろ。それを俺からベラベラとは言えないね」
五十嵐がいったんダメと言うと、テコでも言わないのがこいつの性格
「わかった。もう、帰っていい。呼び出して悪かったな」
「だったら、どうするつもり?」
「会長に今日は、諦めさせる」
「今日は・・ね。一生、諦めさせた方が良いかもよ」
「五十嵐~」
「わかった。『もも』の家教えてあげる。但し、皇紀にでも、会長にでもない。双葉ちゃんにね。女の子の家、勝手に男には教えられいっしょ」
ソファにドカッと座り、不機嫌な表情を隠さない五十嵐がいた
まさか、『もも』の事を知っている人物が、オレの悪友だったとは、世の中狭いものだと思う
急いで携帯にかけたら、まだ学校内にいると言うから、生徒会室に来てもらった
「話せば長くなるから、ストレートに聞く、お前『もも』とか言う女の連絡先しらないか?」
五十嵐の瞼がピクッと動き、オレの方を真っ直ぐ見た
こいつ・・知ってるな
「知っているなら、教えてほしい。というか、教えてくれ」
「お前・・それ、マジで言ってんの?」
五十嵐は考え込むように、右掌を顎に当てた
「そんなの、あそこに座っている人に聞けばいいだろ。『もも』って子、会長の彼女らしいし」
椅子に座っている会長を指差し、五十嵐は続けた
「だって俺、彼女と話している途中、あの人に邪魔されちゃったしなー」
悪戯まじりに、言いながら、目が笑っていない
「あの時は、お前が『もも』にチョッカイ出そうとしてたからやろ~!」
今度は会長が立ち上がって、喚きたてた
「そのチョッカイを出した相手に彼女の連絡先を聞いてくるのってどうなの?おい皇紀、もしかして用件てこれか?」
五十嵐の襟首を掴み、生徒会室の角まで引っ張って、小声で頼む
「悪いが、教えてくれ。でないとオレが帰れない」
「帰るって、今日から桜庭家に帰るつもり?」
「いや・・家には日曜日に帰ろうと考えている。今はそうじゃなくて『もも』の連絡先、もしくは名前だけでもいいから」
「うーん。お前のお願いでもだめ」
「なんで」
「だって俺、女の子の味方なんだもーん。彼女が素性を明かさなかったって事は、教えたくない理由がある訳だろ。それを俺からベラベラとは言えないね」
五十嵐がいったんダメと言うと、テコでも言わないのがこいつの性格
「わかった。もう、帰っていい。呼び出して悪かったな」
「だったら、どうするつもり?」
「会長に今日は、諦めさせる」
「今日は・・ね。一生、諦めさせた方が良いかもよ」
「五十嵐~」
「わかった。『もも』の家教えてあげる。但し、皇紀にでも、会長にでもない。双葉ちゃんにね。女の子の家、勝手に男には教えられいっしょ」