神様、僕に妹を下さい
Act.215 サイド皇紀(こうき)
五十嵐はメモ用紙に自分の携帯番号を書くとオレに手渡した
「ここに、日曜日に連絡してくれれば、『もも』の家の場所を教えるよ」
「悪いな。おい双葉、ちょっと」
沢村双葉を呼び出し、五十嵐の言葉をそのまま伝えた
「え~。私がですか?」
「これで、妥協しないとオレ達一生帰れない。兄さんの為だろ」
「皇紀先輩が、そう言うならわかりました」
彼女は渋々メモを受け取ると、ポケットの中にしまった
「へぇ。皇紀と双葉ちゃんて、呼び捨てにする仲になったんだ」
五十嵐に指摘され、自分が双葉を呼び捨てした事に気付く
「五十嵐先輩も聞きました?私も聞き違いかと思ったんですけど、双葉って呼んでましたよね♪」
頭の中で、話は戻るが、やはりオレがキスした相手は沢村双葉だと思う
キスし終わった後、『約束果たしたからな。双葉』と言った気がする
やはり、沢村双葉が嘘をついているのだろうか?
「皇紀に双葉ちゃんは合わない」
「どー言う意味ですか!」
五十嵐の言葉に憤慨する双葉
「いや、双葉ちゃんは可愛い上に、しっかりしてるから皇紀にはもったいないなーって思っただけ。皇紀には少し心配をかけるような女の子の方がいいかなって」
「やだ~五十嵐先輩ったら。そんな事ないですよ。ねぇ皇紀先輩」
「・・・」
こいつ・・自分が晶を諦めろと言っておきながら、どうしてこう、晶を思い出させるような事を言うのやら・・
五十嵐と双葉を無視して、落ち込んでいる会長の元へ現状を伝えに行った
「・・と言う事で、日曜日まで我慢して下さい。後は、妹さんがなんとかしてくれるでしょ」
「じゃぁ、ももとお祭り行けるんやな」
行けるかどうかは保証出来ないが、ここでそれを言ったら話が深みにはまりそうだ。ここは、ゆっくりうなずいて・・
「何、何?会長は『もも』ちゃんとお祭り行くつもりなの。だったら、皇紀もつれて行っちゃえば!?」
ちゃっかり、五十嵐が横にいて、口を挟んできた
「お前!」
「会長と『もも』ちゃん、皇紀と双葉ちゃんでダブルデートなんていいんじゃないの」
五十嵐・・てめぇ・・余計な事を・・
「それ、頂くわ。五十嵐もたまにもえぇ事言うやんか」
「私も賛成」
オレ以外の全員の意見が一致した瞬間だった
「ここに、日曜日に連絡してくれれば、『もも』の家の場所を教えるよ」
「悪いな。おい双葉、ちょっと」
沢村双葉を呼び出し、五十嵐の言葉をそのまま伝えた
「え~。私がですか?」
「これで、妥協しないとオレ達一生帰れない。兄さんの為だろ」
「皇紀先輩が、そう言うならわかりました」
彼女は渋々メモを受け取ると、ポケットの中にしまった
「へぇ。皇紀と双葉ちゃんて、呼び捨てにする仲になったんだ」
五十嵐に指摘され、自分が双葉を呼び捨てした事に気付く
「五十嵐先輩も聞きました?私も聞き違いかと思ったんですけど、双葉って呼んでましたよね♪」
頭の中で、話は戻るが、やはりオレがキスした相手は沢村双葉だと思う
キスし終わった後、『約束果たしたからな。双葉』と言った気がする
やはり、沢村双葉が嘘をついているのだろうか?
「皇紀に双葉ちゃんは合わない」
「どー言う意味ですか!」
五十嵐の言葉に憤慨する双葉
「いや、双葉ちゃんは可愛い上に、しっかりしてるから皇紀にはもったいないなーって思っただけ。皇紀には少し心配をかけるような女の子の方がいいかなって」
「やだ~五十嵐先輩ったら。そんな事ないですよ。ねぇ皇紀先輩」
「・・・」
こいつ・・自分が晶を諦めろと言っておきながら、どうしてこう、晶を思い出させるような事を言うのやら・・
五十嵐と双葉を無視して、落ち込んでいる会長の元へ現状を伝えに行った
「・・と言う事で、日曜日まで我慢して下さい。後は、妹さんがなんとかしてくれるでしょ」
「じゃぁ、ももとお祭り行けるんやな」
行けるかどうかは保証出来ないが、ここでそれを言ったら話が深みにはまりそうだ。ここは、ゆっくりうなずいて・・
「何、何?会長は『もも』ちゃんとお祭り行くつもりなの。だったら、皇紀もつれて行っちゃえば!?」
ちゃっかり、五十嵐が横にいて、口を挟んできた
「お前!」
「会長と『もも』ちゃん、皇紀と双葉ちゃんでダブルデートなんていいんじゃないの」
五十嵐・・てめぇ・・余計な事を・・
「それ、頂くわ。五十嵐もたまにもえぇ事言うやんか」
「私も賛成」
オレ以外の全員の意見が一致した瞬間だった