神様、僕に妹を下さい
Act.306 サイド皇紀(こうき)
いい女ランキングなどに、入れようと思う相手などいないのに
「なー。こーちゃん」
と言われても、オレは首を傾げるしかなかった
「オニイチャンの選ぶ相手って、『もも』なんじゃぁ・・」
双葉の鋭い勘に、会長は胸を張って、『そーや』と答えた
『もも』とは、晶の通り名だった
「こーちゃんもそう思うやろ。『もも』が一番かわええよな」
会長の問いに、思わず頷きそうになった
オレの中では、常に晶が1番なのだが・・
ここで会長に同意したら、傍目からは兄バカになるんだろうな
「まさか・・皇紀先輩も、『もも』を・・?」
「いや・・オレは・・その」
オレは、言葉を濁しながら、頭をかいた
「そーやな。こーちゃん」
会長にニコニコ顔につられてオレも笑顔になり、首を縦に振った
「はぁ、呆れた『もも』バカっぷり。まぁいいわ。『もも』も候補に入れておくから。あっ私、友達と約束あるの。じゃぁね」
双葉は、鞄に手帳を詰め込むと、ダッシュで去って行った
「はぁ・・」
晶がカワイイと認めているとは言え・・自分のとった行動に、自分自身赤くなった
「なんか俺、初めてほんまもんのこーちゃんを見たような気がする。こーちゃんもそんな顔するんやな」
オレの姿に、会長がぽつんとつぶやいた
「そんな顔って、どんな顔ですか?」
「鏡見たら、わかるわ。でれ~とした顔や」
でれ~とした顔なんかしてない。いや・・しているのか?
晶の事を考えると、心が満たされて、優しい気持ちになれる
「それより、なんやその資料」
「あぁ、今から生徒会の予算の件を職員会議で発表する事になっていて」
「そーか。今日がその日か。勝てそうか?」
「勝ちますよ。もちろん」
何の為に、ここまでがんばってきたのか
オレの為に、おにぎりを作ってくれた晶の為にも
「じゃぁ、時間なので俺、行きます」
書類を抱え、生徒会室を出ようとした時、会長がオレの手から書類をスルリと奪った
「!?」
「俺が行くわ」
「えっじゃぁ、一緒に」
「なんや、俺1人やと不安か?」
「いえ・・そんな事は」
「顔が不安て書いてあるわ。まぁ、今までの行動やったらそう、思わん方がおかしいしな」
会長は、そう言って目を細めた
「なー。こーちゃん」
と言われても、オレは首を傾げるしかなかった
「オニイチャンの選ぶ相手って、『もも』なんじゃぁ・・」
双葉の鋭い勘に、会長は胸を張って、『そーや』と答えた
『もも』とは、晶の通り名だった
「こーちゃんもそう思うやろ。『もも』が一番かわええよな」
会長の問いに、思わず頷きそうになった
オレの中では、常に晶が1番なのだが・・
ここで会長に同意したら、傍目からは兄バカになるんだろうな
「まさか・・皇紀先輩も、『もも』を・・?」
「いや・・オレは・・その」
オレは、言葉を濁しながら、頭をかいた
「そーやな。こーちゃん」
会長にニコニコ顔につられてオレも笑顔になり、首を縦に振った
「はぁ、呆れた『もも』バカっぷり。まぁいいわ。『もも』も候補に入れておくから。あっ私、友達と約束あるの。じゃぁね」
双葉は、鞄に手帳を詰め込むと、ダッシュで去って行った
「はぁ・・」
晶がカワイイと認めているとは言え・・自分のとった行動に、自分自身赤くなった
「なんか俺、初めてほんまもんのこーちゃんを見たような気がする。こーちゃんもそんな顔するんやな」
オレの姿に、会長がぽつんとつぶやいた
「そんな顔って、どんな顔ですか?」
「鏡見たら、わかるわ。でれ~とした顔や」
でれ~とした顔なんかしてない。いや・・しているのか?
晶の事を考えると、心が満たされて、優しい気持ちになれる
「それより、なんやその資料」
「あぁ、今から生徒会の予算の件を職員会議で発表する事になっていて」
「そーか。今日がその日か。勝てそうか?」
「勝ちますよ。もちろん」
何の為に、ここまでがんばってきたのか
オレの為に、おにぎりを作ってくれた晶の為にも
「じゃぁ、時間なので俺、行きます」
書類を抱え、生徒会室を出ようとした時、会長がオレの手から書類をスルリと奪った
「!?」
「俺が行くわ」
「えっじゃぁ、一緒に」
「なんや、俺1人やと不安か?」
「いえ・・そんな事は」
「顔が不安て書いてあるわ。まぁ、今までの行動やったらそう、思わん方がおかしいしな」
会長は、そう言って目を細めた