神様、僕に妹を下さい
Act.309 サイド晶(あきら)
なんて高い天井なのだろう・・
家の天井でない事は確かだった
目線を天井から、壁へと徐々に移して行った
でも、全然見覚えのない部屋・・壁はピンク色で、置かれてある家具はヨーロッパ調のもの・・女の人のお部屋だという印象を受けた
私の枕元で、誰か座ってる
こげ茶色の髪・・少しパーマがかかっている・・夢の中の男の子・・?
うううん。違う
「い・・が・・」
声を出そうとして、なかなかうまく出せないでいた
「ケホッ、ケホッ」
乾いた喉に、つばを飲み込んで、声の通りをよくしてみる
「いが・・五十嵐・・せ・んぱ・い?」
途切れ途切れで、ようやく言えた
「え!?あき・・晶ちゃん!?目覚めたの!?」
先輩は驚いたのか、声が裏返っていた
私は返事の代わりに、頷いた
「ホント・・だ。よかった・・ホントよかった」
目を覚ましただけなのに・・どうしてこんなに喜ばれるのだろう・・?
それに、ここは何処?
身体をベットから起そうとするが、力がうまく入らない
「何?起きたいの?」
「はい・・でも・・力が入らなくて」
身体が、自分のものではないみたいに重い
「無理しない方がいいよ。君は5日間も高熱が続いて、病み上がりなんだから」
高熱・・!?5日間も眠っていた・・!?
五十嵐先輩は私の額に手を当て、改めて熱がない事を確かめると、ニッコリと笑った
「もう、大丈夫だね。後は、美味しいものを食べて、体力をつけないと。何か食べたい物ある?」
不思議と、お腹は空いていなかった
自分の中で、まだ頭が混乱しているせいかもしれない
「では、果物を・・」
とりあえず、そう答えてみた
「果物だね。わかった」
五十嵐先輩は、急いで使用人の人に果物を持ってくるように指示していた
その間に、私はベットから起き上がる事が出来た
「何か羽織らないと」
五十嵐先輩は、私の背中に白のカーデガンをかけてくれた
白・・のカーデガン?
前にもこんな風に、羽織ってもらったような・・
「あぁ、早く帰ってこればいいのに、こんな日に限って遅いんだからなあいつ」
あいつ?
あいつっていったい・・?
頭の中が整理出来なくても、身体の方がカタカタと震えだしてきたのがわかった
家の天井でない事は確かだった
目線を天井から、壁へと徐々に移して行った
でも、全然見覚えのない部屋・・壁はピンク色で、置かれてある家具はヨーロッパ調のもの・・女の人のお部屋だという印象を受けた
私の枕元で、誰か座ってる
こげ茶色の髪・・少しパーマがかかっている・・夢の中の男の子・・?
うううん。違う
「い・・が・・」
声を出そうとして、なかなかうまく出せないでいた
「ケホッ、ケホッ」
乾いた喉に、つばを飲み込んで、声の通りをよくしてみる
「いが・・五十嵐・・せ・んぱ・い?」
途切れ途切れで、ようやく言えた
「え!?あき・・晶ちゃん!?目覚めたの!?」
先輩は驚いたのか、声が裏返っていた
私は返事の代わりに、頷いた
「ホント・・だ。よかった・・ホントよかった」
目を覚ましただけなのに・・どうしてこんなに喜ばれるのだろう・・?
それに、ここは何処?
身体をベットから起そうとするが、力がうまく入らない
「何?起きたいの?」
「はい・・でも・・力が入らなくて」
身体が、自分のものではないみたいに重い
「無理しない方がいいよ。君は5日間も高熱が続いて、病み上がりなんだから」
高熱・・!?5日間も眠っていた・・!?
五十嵐先輩は私の額に手を当て、改めて熱がない事を確かめると、ニッコリと笑った
「もう、大丈夫だね。後は、美味しいものを食べて、体力をつけないと。何か食べたい物ある?」
不思議と、お腹は空いていなかった
自分の中で、まだ頭が混乱しているせいかもしれない
「では、果物を・・」
とりあえず、そう答えてみた
「果物だね。わかった」
五十嵐先輩は、急いで使用人の人に果物を持ってくるように指示していた
その間に、私はベットから起き上がる事が出来た
「何か羽織らないと」
五十嵐先輩は、私の背中に白のカーデガンをかけてくれた
白・・のカーデガン?
前にもこんな風に、羽織ってもらったような・・
「あぁ、早く帰ってこればいいのに、こんな日に限って遅いんだからなあいつ」
あいつ?
あいつっていったい・・?
頭の中が整理出来なくても、身体の方がカタカタと震えだしてきたのがわかった