神様、僕に妹を下さい
Act.325 サイド皇紀(こうき)
「これが、オレの『好き』の真実。だから、聞かせてお前の『好き』の意味を。オレの『好き』と、どう違うのか?」
それが、どんな答えだとしても、オレは逃げない
晶の足がオレの手から離れ、晶は膝を抱え直すと、そこに顔をうずめた
「皇兄・・が私なんかを好きになるはずないよ」
晶はゆっくりと、途切れ途切れながらも、答えを出し始めた
「なぜ、そう思う?」
「だって、私・・バカだし、ドジだし・・いつも先を見ないで行動して、いつも皇兄に迷惑ばかりかけて、他にも悪い所いっぱいある。こんな私を皇兄が好きになってくれるはずない」
こいつは・・最初から、あてはめる方程式を間違えてる
昔から、そう思い込んだら一直線に進む奴だから
「オレは、バカで、ドジなお前?に、迷惑ばかりかけられてるらしいけど、悪い所と同じ数だけ、良い所も知ってる。そんな事承知の上で、お前を好きになった」
「それでも、皇兄にはもっとふさわしい人がいるもん」
何、言ってんだか・・こいつは
膝から、顔をあげない晶の頭を撫でる
「例えば?」
「綺麗で、頭の良い人、運動神経も抜群で、皇兄の横に立っても見劣りしない人」
どうして、こいつは自分の魅力に気付かないのだろう?
きっと、髪色のせいでずっと、周りから比較され続けていたから、いつのまにか自分の良さに気付かなくなってしまったんだな
確かに、そんな女、星の数ほどいるかもしれないが・・オレの中ではお前しか見えてないと、どう言えば伝わるのか
「顔・・見せて」
晶のサラサラの髪を、摘んで引っ張ってみた
その刺激で、瞳をうさぎの様に真っ赤に染めた晶が顔をあげた
「だから・・何のとりえもない私なんて、皇兄には絶対にふさわしくないの」
晶の答えが徐々に、見えてきた
「何のとりえもないなんて、自分で言うな。お前には、お前の良さがあってそれに気付いていないだけ。オレの方が、お前にふさわしくないかもしれない」
晶に男の存在が現れる度に、嫉妬はするし、自分の事しか考えない自己中主義
相手の気持ちをちゃんと考える、純粋な晶の前では、オレの方が見劣りしてしまう
「それは違うよ!!皇兄は・・皇兄は・・ホントにステキな男(ひと)で・・だから、私・・」
晶は顔を両手で覆った
それが、どんな答えだとしても、オレは逃げない
晶の足がオレの手から離れ、晶は膝を抱え直すと、そこに顔をうずめた
「皇兄・・が私なんかを好きになるはずないよ」
晶はゆっくりと、途切れ途切れながらも、答えを出し始めた
「なぜ、そう思う?」
「だって、私・・バカだし、ドジだし・・いつも先を見ないで行動して、いつも皇兄に迷惑ばかりかけて、他にも悪い所いっぱいある。こんな私を皇兄が好きになってくれるはずない」
こいつは・・最初から、あてはめる方程式を間違えてる
昔から、そう思い込んだら一直線に進む奴だから
「オレは、バカで、ドジなお前?に、迷惑ばかりかけられてるらしいけど、悪い所と同じ数だけ、良い所も知ってる。そんな事承知の上で、お前を好きになった」
「それでも、皇兄にはもっとふさわしい人がいるもん」
何、言ってんだか・・こいつは
膝から、顔をあげない晶の頭を撫でる
「例えば?」
「綺麗で、頭の良い人、運動神経も抜群で、皇兄の横に立っても見劣りしない人」
どうして、こいつは自分の魅力に気付かないのだろう?
きっと、髪色のせいでずっと、周りから比較され続けていたから、いつのまにか自分の良さに気付かなくなってしまったんだな
確かに、そんな女、星の数ほどいるかもしれないが・・オレの中ではお前しか見えてないと、どう言えば伝わるのか
「顔・・見せて」
晶のサラサラの髪を、摘んで引っ張ってみた
その刺激で、瞳をうさぎの様に真っ赤に染めた晶が顔をあげた
「だから・・何のとりえもない私なんて、皇兄には絶対にふさわしくないの」
晶の答えが徐々に、見えてきた
「何のとりえもないなんて、自分で言うな。お前には、お前の良さがあってそれに気付いていないだけ。オレの方が、お前にふさわしくないかもしれない」
晶に男の存在が現れる度に、嫉妬はするし、自分の事しか考えない自己中主義
相手の気持ちをちゃんと考える、純粋な晶の前では、オレの方が見劣りしてしまう
「それは違うよ!!皇兄は・・皇兄は・・ホントにステキな男(ひと)で・・だから、私・・」
晶は顔を両手で覆った