神様、僕に妹を下さい
Act.042 サイド皇紀(こうき)
「やっぱり皇紀、カワイイかも。その表情だけでだいたい分かったからいいや。だけど・・」
返事に困っているオレを見て、五十嵐は言った
「女の扱いには慣れている皇紀がねぇ・・」
五十嵐の中での『あいつ』は、『女』だと確定しているようだ
「うるさい」
オレはそれだけ言うと、ソッポを向いた
くそ、晶の前だと調子が狂うんだよ
「五十嵐、オレ午後の授業サボるわ。適当に言っといて」
確か、大した授業でもなかったはず。午前中の授業も聞いてないのに等しいしな
「皇紀、聞いてなかったのか?」
「は?何を?」
「今日、3分の1の先生が研修のため、午後から自習のクラスが多いから、俺達が特別講師で1年の授業をするんだって。さっき、昼に入る前にクジ引いただろ」
クジ・・・そういえばクラスの女子に引くように言われたが、余ったのでいいと言って引かなかったな
「俺は1年2組と外で課外授業とは名ばかりのお散歩。そういえば昨日お前に告白した女の子も2組だったよな。今年の1年って当たりが多いって聞くし、楽しみ♪」
そう言って、五十嵐は目を輝かせた
クジを引いたって事は、別のクラスも見るんだよな
俺たちは屋上を後にして、教室に向かって歩き始めた
教室につくなり
「桜庭君は教え方が上手だから、先生ね」
・・とクラスメイトの女子、松井に白衣と生物1の教科書を手渡された
「授業の内容は、顕微鏡の使い方とスギナの胞子観察だからね。私達先に行って、顕微鏡の準備してるから遅れてきても大丈夫よ」
大丈夫・・て。オレは大丈夫じゃない
「皇紀、白衣似合いそう」
五十嵐がオレから白衣を取って広げた
「返せ。断ってくる」
五十嵐から白衣を奪い取ると、松井を追いかけ様として足を止めた
「なぁ。お前、2組の課外授業なんだよな」
「そうだけど、チェンジはしないよ」
「生物の授業は何組なんだ?」
「確か・・1年4組だったはず」
4組・・晶のクラスだ
ドクン・ドクン静かに鼓動が高鳴りだす
オレは自分の席に腰掛け、生物1の教科書をめくった
確か、顕微鏡の使い方とスギナの胞子観察だったな。授業開始まで後3分弱といったところか。要点だけでも押さえておかないと
「授業やる気?」
「あぁ」
五十嵐の問いに返事をしながらも、目線は教科書を追っている自分がいた
返事に困っているオレを見て、五十嵐は言った
「女の扱いには慣れている皇紀がねぇ・・」
五十嵐の中での『あいつ』は、『女』だと確定しているようだ
「うるさい」
オレはそれだけ言うと、ソッポを向いた
くそ、晶の前だと調子が狂うんだよ
「五十嵐、オレ午後の授業サボるわ。適当に言っといて」
確か、大した授業でもなかったはず。午前中の授業も聞いてないのに等しいしな
「皇紀、聞いてなかったのか?」
「は?何を?」
「今日、3分の1の先生が研修のため、午後から自習のクラスが多いから、俺達が特別講師で1年の授業をするんだって。さっき、昼に入る前にクジ引いただろ」
クジ・・・そういえばクラスの女子に引くように言われたが、余ったのでいいと言って引かなかったな
「俺は1年2組と外で課外授業とは名ばかりのお散歩。そういえば昨日お前に告白した女の子も2組だったよな。今年の1年って当たりが多いって聞くし、楽しみ♪」
そう言って、五十嵐は目を輝かせた
クジを引いたって事は、別のクラスも見るんだよな
俺たちは屋上を後にして、教室に向かって歩き始めた
教室につくなり
「桜庭君は教え方が上手だから、先生ね」
・・とクラスメイトの女子、松井に白衣と生物1の教科書を手渡された
「授業の内容は、顕微鏡の使い方とスギナの胞子観察だからね。私達先に行って、顕微鏡の準備してるから遅れてきても大丈夫よ」
大丈夫・・て。オレは大丈夫じゃない
「皇紀、白衣似合いそう」
五十嵐がオレから白衣を取って広げた
「返せ。断ってくる」
五十嵐から白衣を奪い取ると、松井を追いかけ様として足を止めた
「なぁ。お前、2組の課外授業なんだよな」
「そうだけど、チェンジはしないよ」
「生物の授業は何組なんだ?」
「確か・・1年4組だったはず」
4組・・晶のクラスだ
ドクン・ドクン静かに鼓動が高鳴りだす
オレは自分の席に腰掛け、生物1の教科書をめくった
確か、顕微鏡の使い方とスギナの胞子観察だったな。授業開始まで後3分弱といったところか。要点だけでも押さえておかないと
「授業やる気?」
「あぁ」
五十嵐の問いに返事をしながらも、目線は教科書を追っている自分がいた