神様、僕に妹を下さい
Act.072 サイド晶(あきら)
「ホント、信じられないよね?私、音楽のセンスなんてないのに・・部員が足りないのかな?」
それはそれで、部員を集めるのは大変なんだろうけど・・
「いや、あいつらの目的はそうじゃなくて、、音楽室の・・先輩と一緒に登校してただろ?」
ん?
突然話が、吹奏楽の勧誘から、今朝の狩野先輩との登校に話が飛んだ
「そうだけど・・・それと、勧誘と何かあるの?」
『あー』若干、フリーズした桜場は、コリコリと鼻の頭をかいた
「いや、まぁ、もう、勧誘ではない事だけ覚えておいてくれ。てか、お前って・・本当に皇せんぱ・・嫌いいや、送るよ家まで」
「いいよ。部活でしょ。私のためにここまで来させちゃってごめんね」
サッカー部の桜場は毎日、陽が落ちるまでサッカーの練習をしているサッカーおたく?でも、何かに夢中になれる物を持っているって、羨ましいよね
「今日は先輩達が部費の事でもめててさ、部活になんねぇんだ」
『あーあ』とつまらなさそうに言うと、桜場は私と一緒に歩き出した
「部費って?」
「ほぼ決まっていた予算が、生徒指導の鎌田によって変えられたらしいぜ。それを生徒会が待ったをかけたって。何でも、生徒会長が『うちの桜庭がやります』って啖呵をきったって」
「えっ?」
私は足を止めた。その桜庭って皇兄の事だよ・・ね
「それって、大変なんだよね。えっ桜場!?」
横にいると思ったら、桜場は2m先にいた
「こっちだろ、お前の家」
「そうだけど、今日はサバを買いにスーパーに行くの」
「サバ?へー。だったら俺のとこに来いよ。魚屋なんだ」
桜場は私の所まで戻ってくると、手を取ってまた一緒に走り出す
「ほへ・・」
本当に魚屋だった。商店街のど真ん中で、私の知らない魚が沢山表に並んでいる
店先では威勢のいいおじさんが魚を片手にターゲットの主婦達に声を掛けていた。その横で、優しそうなおばさんが勘定をしていた
おじさんの大きい声や、おばさんの目元、桜場にそっくり
「ただいま。サバある?2匹持ってくぜ。来いよ」
桜庭は氷からサバを掴むと、裏口から台所に入って行く。私も後について行った
「2枚に卸せばいいだろ」
まな板に魚を乗せると、鋭い包丁を取り出した
「出来るの?」
「これでも、魚屋の息子」
両腕まくりをし、手を洗うと慣れた手つきでサバを卸し始めた
「すごい!」
横でパチパチと拍手をする私
「『にわ』ボールに水と塩を入れて。2分たったら、水からあげろよ」
「う・・うん」
言われるがままに、実行に移す
「冷蔵庫に生姜もあるから、持ってけよ。サバの味噌煮作るんだろ。皇先輩好物だもんな・・やばっ」
桜場は急いで口元を押さえて、やばそうに私を見た
なんで、なんで桜場が皇兄の好物知ってるの!
それはそれで、部員を集めるのは大変なんだろうけど・・
「いや、あいつらの目的はそうじゃなくて、、音楽室の・・先輩と一緒に登校してただろ?」
ん?
突然話が、吹奏楽の勧誘から、今朝の狩野先輩との登校に話が飛んだ
「そうだけど・・・それと、勧誘と何かあるの?」
『あー』若干、フリーズした桜場は、コリコリと鼻の頭をかいた
「いや、まぁ、もう、勧誘ではない事だけ覚えておいてくれ。てか、お前って・・本当に皇せんぱ・・嫌いいや、送るよ家まで」
「いいよ。部活でしょ。私のためにここまで来させちゃってごめんね」
サッカー部の桜場は毎日、陽が落ちるまでサッカーの練習をしているサッカーおたく?でも、何かに夢中になれる物を持っているって、羨ましいよね
「今日は先輩達が部費の事でもめててさ、部活になんねぇんだ」
『あーあ』とつまらなさそうに言うと、桜場は私と一緒に歩き出した
「部費って?」
「ほぼ決まっていた予算が、生徒指導の鎌田によって変えられたらしいぜ。それを生徒会が待ったをかけたって。何でも、生徒会長が『うちの桜庭がやります』って啖呵をきったって」
「えっ?」
私は足を止めた。その桜庭って皇兄の事だよ・・ね
「それって、大変なんだよね。えっ桜場!?」
横にいると思ったら、桜場は2m先にいた
「こっちだろ、お前の家」
「そうだけど、今日はサバを買いにスーパーに行くの」
「サバ?へー。だったら俺のとこに来いよ。魚屋なんだ」
桜場は私の所まで戻ってくると、手を取ってまた一緒に走り出す
「ほへ・・」
本当に魚屋だった。商店街のど真ん中で、私の知らない魚が沢山表に並んでいる
店先では威勢のいいおじさんが魚を片手にターゲットの主婦達に声を掛けていた。その横で、優しそうなおばさんが勘定をしていた
おじさんの大きい声や、おばさんの目元、桜場にそっくり
「ただいま。サバある?2匹持ってくぜ。来いよ」
桜庭は氷からサバを掴むと、裏口から台所に入って行く。私も後について行った
「2枚に卸せばいいだろ」
まな板に魚を乗せると、鋭い包丁を取り出した
「出来るの?」
「これでも、魚屋の息子」
両腕まくりをし、手を洗うと慣れた手つきでサバを卸し始めた
「すごい!」
横でパチパチと拍手をする私
「『にわ』ボールに水と塩を入れて。2分たったら、水からあげろよ」
「う・・うん」
言われるがままに、実行に移す
「冷蔵庫に生姜もあるから、持ってけよ。サバの味噌煮作るんだろ。皇先輩好物だもんな・・やばっ」
桜場は急いで口元を押さえて、やばそうに私を見た
なんで、なんで桜場が皇兄の好物知ってるの!