神様、僕に妹を下さい
Act.075 サイド晶(あきら)
「晶ちゃん。ちょっとここに座りなさい」
キッチンにいる私にお母さんが不満気に言った
「今、忙しいから後にしてくれる」
見て分からないかな。忙しいんだけど
オタマで汁をすくって、味見した
初めて作るから、味が掴めない。桜場の家で食べた味噌煮ってどんな味だったんだろう?
一度食べさせてもらえばよかったなぁ
「晶ちゃん、それは響さんの為に作ってるの?」
「違うよ」
「じゃぁ誰のためなの?」
「皇兄」
聞かれた事に淡々と答える
「やっぱり、ここに座りなさい」
「わかったわよ」
弱火にして、席についた
「・・で何?」
「今日は音楽室に行ったの?」
「行かないで、すぐに帰ってきた。話ってそんな事?」
時計を見ると、20:30を過ぎている
皇兄は帰ってきていない
何時に帰ってくるんだろう・・?
「だめよ、だめ。晶ちゃんそれじゃぁ、響さんに飽きられちゃうわ」
「は?あのね、お母さん私は」
「お母さんもお父さんのハートを掴むのに色々したわぁ。例えばねぇ」
また、始まった。お母さんの妄想
こうなっちゃうと現実に戻ってくるのが長いんだよね
お母さんは私と狩野先輩の事、誤解してるみたい
優しくて、カッコいい先輩だけど、今の私には皇兄に謝る事でいっぱいなの
二つの事を同時に考える事が出来ないんだよね
ガスの火をとめ、ソファにたたんである洗濯物を両手で抱えた
「これ、皇兄と私の2階に持ってくよ・・て聞いてないね」
まず、自分の部屋に寄って洗濯物を置くと、次は皇兄の部屋へ・・と
ついでに、ベットのシーツも換えますか
皇兄のベットはダブルベットで広々
「いーなー」
シーツを換え終えて、ベットにごろんと横になった
大きなベットが羨ましくて、よくこうしてゴロゴロしたっけ
これしちゃうと怒られるんだよなぁ
『5歳くらい離れていたら妹に見えたかも知れない』ってどういう意味ですか?皇兄?
ゴロンと寝返り打つと、枕から淡いミントの香りがした
皇兄のコロンの匂い
「良い・・におい」
早く帰ってきてくれないかなぁ
話したい事、いっぱいあるのに。桜場から色々聞いたんだよ
あ・・でも、内緒にしてって言われたっけ・・
「・・・ZZZ」
キッチンにいる私にお母さんが不満気に言った
「今、忙しいから後にしてくれる」
見て分からないかな。忙しいんだけど
オタマで汁をすくって、味見した
初めて作るから、味が掴めない。桜場の家で食べた味噌煮ってどんな味だったんだろう?
一度食べさせてもらえばよかったなぁ
「晶ちゃん、それは響さんの為に作ってるの?」
「違うよ」
「じゃぁ誰のためなの?」
「皇兄」
聞かれた事に淡々と答える
「やっぱり、ここに座りなさい」
「わかったわよ」
弱火にして、席についた
「・・で何?」
「今日は音楽室に行ったの?」
「行かないで、すぐに帰ってきた。話ってそんな事?」
時計を見ると、20:30を過ぎている
皇兄は帰ってきていない
何時に帰ってくるんだろう・・?
「だめよ、だめ。晶ちゃんそれじゃぁ、響さんに飽きられちゃうわ」
「は?あのね、お母さん私は」
「お母さんもお父さんのハートを掴むのに色々したわぁ。例えばねぇ」
また、始まった。お母さんの妄想
こうなっちゃうと現実に戻ってくるのが長いんだよね
お母さんは私と狩野先輩の事、誤解してるみたい
優しくて、カッコいい先輩だけど、今の私には皇兄に謝る事でいっぱいなの
二つの事を同時に考える事が出来ないんだよね
ガスの火をとめ、ソファにたたんである洗濯物を両手で抱えた
「これ、皇兄と私の2階に持ってくよ・・て聞いてないね」
まず、自分の部屋に寄って洗濯物を置くと、次は皇兄の部屋へ・・と
ついでに、ベットのシーツも換えますか
皇兄のベットはダブルベットで広々
「いーなー」
シーツを換え終えて、ベットにごろんと横になった
大きなベットが羨ましくて、よくこうしてゴロゴロしたっけ
これしちゃうと怒られるんだよなぁ
『5歳くらい離れていたら妹に見えたかも知れない』ってどういう意味ですか?皇兄?
ゴロンと寝返り打つと、枕から淡いミントの香りがした
皇兄のコロンの匂い
「良い・・におい」
早く帰ってきてくれないかなぁ
話したい事、いっぱいあるのに。桜場から色々聞いたんだよ
あ・・でも、内緒にしてって言われたっけ・・
「・・・ZZZ」