私がテレビの前で固まっているのも関係なく、結婚式はどんどん進行していった。



私は、ほとんど呆然と画面を見つめていた。



結婚式はつい半年くらい前のことなのに、遥か遠い昔のことのように感じる。



もし隣に彼がいて一緒に見ていたら、こんな気持ちにはならなかったのだろうか。



思えば、事故が起こってから今日までの約一ヶ月は、とてつもなく長い日々だった。



「誰」なんて言われてショックだった。



「ミオちゃん」なんて呼んでほしくなかった。



「僕、8歳」なんて言われても、受け入れられなかった。







一日が、とても長かった。





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