延々とそんなことばかり考えているうちに、画面はガーデンに切り替わっていた。



いつの間にか、披露宴も終盤だ。



彼がマイクを持って、来てくれた人たちに挨拶をしている。



これでもかというくらいの青空の下、晴れやかな顔がまぶしい。



あーあ、終わっちゃう…。



この頃には、もう胸の重さはなくなっていた。



切ない気持ちの一方で、幸せな記憶が私の心を満たしていた。



このまま朝まで、ずっと見ていたい。



繰り返し繰り返し、リュウくんの笑顔を見ていたい。



ふとテーブルに目を移すと、キャンドルがだいぶ小さくなっていた。



それを見て、現実に返る。



私は、よいしょ、とソファで姿勢を直した。



最後に彼を目に焼き付けて、今日はもう寝よう。



そう思って彼の顔がアップになったところで、リモコンの一時停止ボタンを押した。



笑顔の彼に、私も微笑みを返す。



ぬるくなったビールを一口飲んだ。









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