『えー…ほんとにやんの?』



「いいから、早く早く!』



彼はそれでも、えー、と言って、キョロキョロ周りを見回している。



後ろのほうで小さく映っている3人が、冷やかすように彼を煽っていた。



それを見て彼は、ははっと笑った。



緊張がほぐれたようだった。



そしてカメラのほうに向き直る。



『よし、じゃあやるか!』



と言って、気合を入れるように頬を両手でパチンと叩いた。









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