声
◎
やがて飛行機は、まだ暑さの残る10月の沖縄の地へ。
私とリュウくんにとって、約一年ぶりの沖縄だ。
空港の自動ドアを抜けると心地良い風が吹いていて、あのときと同じ、青い空に青い海が出迎えてくれた。
彼とのデートや旅行は、いつも晴天だ。
どうやらよほどの晴れ男らしい。
今回の旅は、言いだしっぺの木下さんが、すべてを手配してくれた。
「まず宿に荷物を置きに行こう」
と向かったのは、国際通りから歩いて行ける距離の一軒家。
優しそうな老夫婦が、自宅の一部を宿として管理していた。
とても広くて、沖縄らしい造りの家。
ずいぶん古そうだけれど手入れが行き届いていて、私はひと目で気に入った。
「短い間ですけど、お世話になります」
と挨拶をすると、老夫婦はしわくちゃの顔をさらにしわくちゃにして、うれしそうに迎え入れてくれた。
今日から二泊、ここで過ごす。
部屋は和室で、縁側に面しているので陽が差し込んで明るい。
6人分の布団を並べても、きっと余裕があるだろうと思われるほどの広さだった。
やがて飛行機は、まだ暑さの残る10月の沖縄の地へ。
私とリュウくんにとって、約一年ぶりの沖縄だ。
空港の自動ドアを抜けると心地良い風が吹いていて、あのときと同じ、青い空に青い海が出迎えてくれた。
彼とのデートや旅行は、いつも晴天だ。
どうやらよほどの晴れ男らしい。
今回の旅は、言いだしっぺの木下さんが、すべてを手配してくれた。
「まず宿に荷物を置きに行こう」
と向かったのは、国際通りから歩いて行ける距離の一軒家。
優しそうな老夫婦が、自宅の一部を宿として管理していた。
とても広くて、沖縄らしい造りの家。
ずいぶん古そうだけれど手入れが行き届いていて、私はひと目で気に入った。
「短い間ですけど、お世話になります」
と挨拶をすると、老夫婦はしわくちゃの顔をさらにしわくちゃにして、うれしそうに迎え入れてくれた。
今日から二泊、ここで過ごす。
部屋は和室で、縁側に面しているので陽が差し込んで明るい。
6人分の布団を並べても、きっと余裕があるだろうと思われるほどの広さだった。