午後、私たちの結婚式は滞りなく終わった。



頭の中で何度もリハーサルを繰り返したおかげで、あまり緊張もせず、とてもスムーズだった。



バージンロードで、父の腕から離れるとき、ちょっと泣きそうになった。



心配していた指輪は、滑らかに私の指にはまった。



二度と外すことがない、結婚指輪。



晴れて私の体の一部となった。



これから、どうぞよろしくね、と心の中で語りかける。



指輪は、キラリと光って、答えてくれた。






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