振り向くと、彼の会社の同僚が4人、並んで立っていた。



式から披露宴までの一部始終のDVD撮影を引き受けてくれた、彼の仲間たちだ。



その中の私好みのイケメン(リュウくんごめん)が、彼の腕をつかんで、



「リュウ、まだ食ってるのかよ。いいからちょっと来い」



と連れていこうとした。



「え、おい、ちょっと、まだ食ってるのかってなんだ!俺はまだ一口も食ってねー!!」



もがく彼。



問答無用の様子の同僚たち。



うるせーいいから来い、と、どんどん彼を引っ張っていく。



「ミオ!助けて!」



すがる目つきで見られてしまった。



でも私は、お腹がペコペコ。



ごめんね、リュウくん。



私は黙って、彼が連れ去られるのを見守ることに決めた。




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