声
◎
次に私が我を取り戻したのは、午後遅くになってからだった。
ふいに名前を呼ばれたのだ。
気がつくと、私はいつの間にかロビーにあるソファに座っていた。
隣には、母がいる。
そして視線をあげると、目の前に昨日の安西という警察官が立っていた。
今日は雨合羽ではなく、コートを着ている。
きっとコートの下は制服なのだろう、とぼんやりと思った。
私の名前を呼んだのは、この人だったのだ。
「昨日は、どうもおつかれさまでした」
と、安西さんが言った。
「あ、いえ、安西さんこそ…」
そして、事故の状況説明をしたいという安西さんに母を紹介して、母にも一緒に話を聞いてもらうことにした。
次に私が我を取り戻したのは、午後遅くになってからだった。
ふいに名前を呼ばれたのだ。
気がつくと、私はいつの間にかロビーにあるソファに座っていた。
隣には、母がいる。
そして視線をあげると、目の前に昨日の安西という警察官が立っていた。
今日は雨合羽ではなく、コートを着ている。
きっとコートの下は制服なのだろう、とぼんやりと思った。
私の名前を呼んだのは、この人だったのだ。
「昨日は、どうもおつかれさまでした」
と、安西さんが言った。
「あ、いえ、安西さんこそ…」
そして、事故の状況説明をしたいという安西さんに母を紹介して、母にも一緒に話を聞いてもらうことにした。