お義母さんは、あれからずっと、彼に付きっきりだった。



本当は、私の役目なのに、情けない。



だけど記憶にある人がそばにいたほうが彼も安心だろう、ということでお互いの家族で話し合って決めたことだ。



私は大量に余っている有給休暇を使って、毎日病院に通っているけれど、彼の記憶に変化はないまま。



こんなことって、あるんだ。



ドラマや小説の中だけじゃないんだ。



土曜日の衝撃以来、私の頭に浮かぶことといったら、こんなことばかりだ。



そうして、水曜日を迎えた今日も、私は、ため息をつきながら、病院に向かう。





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