声
◎
カフェは、平日ということもあり、主婦の社交場と化していたけれど混雑はしていなかった。
それをいいことに、私は奥の席に陣取ったまま、そこで昼食を食べて、バッグの中にあった本を読み、何時間も居座り続けた。
そして気がつくと主婦の社交タイムは終わり、今度は学校帰りの学生の姿が目に付くようになった。
お水をくれる店員さんも、シフト交代の時間になったのだろうか、さっきまでとは別の人になった。
どうやら、完全に本の世界に没頭してしまったようだ。
振り返って、窓の外を見た。
まだ日は高いけれど、夕方の気配を感じないこともない。
今何時かな、と思い、腕時計を見る。
すると時計の短針が、あと少しでちょうど「5」に到達するところだった。
…ごごご、5時!?
病院を飛び出して、このカフェに来たのは昼の1時半頃。
ということは…かれこれ3時間半!
急いで本をバッグにしまい、レジに向かった。
カフェは、平日ということもあり、主婦の社交場と化していたけれど混雑はしていなかった。
それをいいことに、私は奥の席に陣取ったまま、そこで昼食を食べて、バッグの中にあった本を読み、何時間も居座り続けた。
そして気がつくと主婦の社交タイムは終わり、今度は学校帰りの学生の姿が目に付くようになった。
お水をくれる店員さんも、シフト交代の時間になったのだろうか、さっきまでとは別の人になった。
どうやら、完全に本の世界に没頭してしまったようだ。
振り返って、窓の外を見た。
まだ日は高いけれど、夕方の気配を感じないこともない。
今何時かな、と思い、腕時計を見る。
すると時計の短針が、あと少しでちょうど「5」に到達するところだった。
…ごごご、5時!?
病院を飛び出して、このカフェに来たのは昼の1時半頃。
ということは…かれこれ3時間半!
急いで本をバッグにしまい、レジに向かった。