声
私にできること
◎
夜6時45分。
そろそろ来る頃だと思って、私は病室の前で待っていた。
そして、それから5分もしないうちに、エレベータのほうから彼らの姿が現れた。
昨日電話をくれた木下さんが、私を見つけて軽く手をあげた。
「こんばんは」
会うのは結婚式のとき以来だけれど、いつ見てもイケメンだ。
後ろから続く3人は、ニコさん、北岡さん、ヒロさん。
ニコさんは、本当はたしか「岡田」とかいう名前だけど、真剣なときでも笑っている顔に見えるからニコと呼んでいる、と前に彼が話してくれたことがある。
今日も、ニコニコしていた。
「リクエストのプリン、持ってきたよ」
と紙袋をちょっと上にあげてみせたのは、北岡さん。
この人は世間ではものすごいイケメンで通っていて、社内でもモテモテらしい。
でもちょっと濃い顔なので、私はあまりタイプじゃない。
私はどちらかというと、木下さんみたいな、端整な顔立ちのほうが…あ、いや。
私のタイプは、旦那さまなわけだけど。
夜6時45分。
そろそろ来る頃だと思って、私は病室の前で待っていた。
そして、それから5分もしないうちに、エレベータのほうから彼らの姿が現れた。
昨日電話をくれた木下さんが、私を見つけて軽く手をあげた。
「こんばんは」
会うのは結婚式のとき以来だけれど、いつ見てもイケメンだ。
後ろから続く3人は、ニコさん、北岡さん、ヒロさん。
ニコさんは、本当はたしか「岡田」とかいう名前だけど、真剣なときでも笑っている顔に見えるからニコと呼んでいる、と前に彼が話してくれたことがある。
今日も、ニコニコしていた。
「リクエストのプリン、持ってきたよ」
と紙袋をちょっと上にあげてみせたのは、北岡さん。
この人は世間ではものすごいイケメンで通っていて、社内でもモテモテらしい。
でもちょっと濃い顔なので、私はあまりタイプじゃない。
私はどちらかというと、木下さんみたいな、端整な顔立ちのほうが…あ、いや。
私のタイプは、旦那さまなわけだけど。