やがてプリンを食べ終わって、



「もう一個」



と箱に伸ばされたリュウくんの手をペチンと叩いたころ、お義母さんたちが戻ってきた。



入ってくるなり、



「いやぁー、びっくりした」



と木下さんが言った。



予想に反して、みんなの顔がなぜか晴れ晴れしている。



お義母さん、どう話したんだろう…。



私が戸惑っていると、ニコさんがこちらを見て目を細め、いつもよりさらにニコッとした。



よくわからなかったけど、私もニコッとしてみた。



そして4人はベッドに近づき、リュウくんを囲むようにして椅子に座った。



リュウくんは完全に固まっていて、微動だにしない。



何が始まるのか。





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