どらま
「知ってるのか……。
じゃあ…ここにはドラマのロケ地巡りで来たのか?」

「はい。
私にとって一番大切なドラマなので」



あのドラマに出会わなければ私は泣き続けたままだっただろう。



「私は11才の時に妹を海の事故で亡くしました」



妹の未羽(みは)は8才でした。



「妹を亡くしたその日から私は毎日泣きました」



ショックでいくら涙を流しても次から次に涙が溢れてしまう。



「でも、私の両親は普段通りでした」



未羽が亡くなる前と全く同じ。



「『真琴誠人』と似ているな……」
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