あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした
クリスマスと誕生日会
「メリークリスマース!それと誕生日おめでとう優星!」
幸希先輩の後に皆はパーン!とクラッカーを鳴らした。
「優星、火消して!」
「はい!」
僕の目の前には大きな誕生日ケーキがあった。
そのケーキの上にはロウソクがあって火がついている。
僕は息を吸って、ふぅ…とロウソクの火を吹き消した。
「おめでとう優星!」
火を全部吹き消すと幸希先輩やこの場にいる全員が温かい拍手をしてくれた。
「ありがとうございます」
こんな盛大に祝ってもらうことなんてなかったからなんか嬉しいけどでも…恥ずかしいな。
今日は12月25日でクリスマスであり僕の誕生日でもある。
クリスマスという大きなイベントと同じ日だと僕の誕生日を忘れる人が多いんだよな。
だからこうやってちゃんと祝ってもらえるのは正直嬉しい。
そしてこの場に集まっているのは…。
主催者である幸希先輩。
そして英知、琳斗、美琴そして僕の父さんで僕を合わせて計6人だ。