あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした

そしてすぐにお店の人たちがプレゼントを持ってきて、誰が何を引いたのか聞いてプレゼントを確認してから渡して行った。
皆、ちゃんとプレゼント行き渡ったみたい。
それにしても僕……。
「はぁ……」
と僕がため息を零すと後ろから幸希先輩が声をかけてきた。
「ため息吐いてどうしたの？プレゼントは……」
幸希先輩はそう言いながら僕の手元を見て納得した顔をしていた。
「自分の引いちゃったんだね！」
「まあ……僕が引いてよかったかも。僕のは皆と違ってあまりいい物じゃないので……」
と僕が言うと幸希先輩は真剣な顔で言った。
「皆と違くなんてない！とてもいい物だよ！」
僕の両手をガシッと掴み、そのままギュッと握った幸希先輩。
その手は温かくて優しかった。
僕のプレゼント何も見てないのに自信満々にそう言ってくれた幸希先輩。
「優星、内緒だよ？」
「？」
いたずらっ子のようにニヤッと笑った笑った幸希先輩は僕の手にあったプレゼントを取り、幸希先輩は代わりのものを僕に渡した。