あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした

過ぎ去る日々


クリスマスが終わって早くも年が明けて気がつくと冬休みも終わっていた。
年末年始は幸希先輩は家の用事があるからとあのクリスマス以降会っていない。
幸希先輩に早く会いたいな……。
僕は早く放課後にならないかなと心から願った。
それにもう少しで幸希先輩の誕生日だ。
この前のクリスマス兼誕生日会で英知が教えてくれた。
知れてよかった。
きっと教えてくれなきゃ僕はうっかり忘れてしまいそうだったから。
それにしても……何をあげればいいかな?
キーホルダーと写真立てはあげたからな。
腕時計…とか?
よくわからないな。
そんなこんなで色々と考えていたらあっという間に放課後になっていた。
僕はすぐに支度をすませると教室から走って昇降口へと向かった。
僕が着く頃にはやっぱり先に着いていたみたいだ。
「幸希先輩!」
「優星、走ってきたの?いつも急がなくていいって言ってるのに」
汗だくの僕を見ていつも通りハンカチを取りだして僕の汗を拭う幸希先輩。
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