あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした
琳斗は少し言い方はキツイところもあったけどでも一緒にいるうちに彼は優しい人なのだと知ることができた。
栄知も初めて会った時とは雰囲気が違った。
……変わったのだ。
冷たかったのに少しずつ私のそばにいてくれるようになった。
幼い頃の私にはその時が一番幸せで嬉しかったと思う。
中学校を卒業するまでは変わらない日常だった。
私が高校を選んでみんなに教えた時は絶句してたな…。
『な、なんで私立じゃないんだよ!』
『もうあんなに冷たくて寂しいのは嫌なの』
だから私はどうしても高校は私立ではなく公立に行きたかった。
お金持ちの人があまり通わなそうな高校。
私のことなんて知らないとこ。
そんな高校がないことくらいは知っている。
だけど全員がわからなければいい。
私はそう思ったの。
両親には何も言わずに私は高校を決めた。
公立で偏差値は中間のところにした。
勉強は体力とかには地震があったからなんとかやり切れるような気がした。
そして迎えた合格発表で私は見事合格することができた。
私は結果だけを伝えた。
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