あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした
私はもちろんきっぱりと断った。
そしたら宮西光も私をいじめるのを率先とやるようになった。
もう一人の取り巻きはたぶん家が貧乏で成績などで学費免除を受けているのだろう。
いつも私の名前の下にいたような気がする。
成績表をあまり見に行かないからわからないけど。
その事で一度突っかかってきたことがある。
『どうしてあんなみたいなのが1位なの!?』
そう言っていた。
酷く怒っていた。
こんなにも皆は感情を私に出すんだなと。
そんなことを考えていたらまた私は火に油を注いでしまった。
『あんたさえいなければ…!私の前から消えてよ!1位にならないでよ!!』
必死に私にそう言う安藤千夏。
学力も運動神経もいい彼女だけど私には毎回勝てないから免除が難しくなると言われたみたい。
そんなことを言われても私は困るな。
だって本気でやらなきゃつまらないじゃない。
『もっと努力なさい。私に追いつける……いや、追い越す気持ちでね』
そう言ったら安藤千夏もまた率先していじめをするようになった。
この世界はどこにも私のことを優しく出迎えてはくれないのね。
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