あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした

1年C組


「優星おっはー」
「あ、おはよ西嶋」
席に座っていると前の方から僕に声をかけてきたのは西嶋蛍(にしじまほたる)。
同じクラスで何かと僕のことを気にかけてくれている。
学年1位の成績優秀者だ。
僕はこの前のテストでは180人中95位だった。
勉強は苦手だ。
まあまあな順位だよな?
1人で納得しているとまた声をかけられた。
「おはよ、優星」
「あ、おはよう猪里」
声をかけてきたのは猪里麻依子(いのりまいこ)だった。
彼女も同じクラスで僕のことを気にかけてくれている。
いつも何かと話しかけてくる。
「なんか今日は元気そうね」
僕の顔をじとーっと見てそういったのは猪里だ。
「え、そうかな?」
僕は自分の頬をペタペタと触ってみたが何も変わったような感じはしなかった。
「2日前はなんだか顔色も悪かったし、昨日はんーなんというか……」
言葉が出てこないのか、すごく難しい顔をしている猪里に西嶋が言った。
「すごいボーッとしてたよね」
「そう!それよ!!」
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