あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした
…仕事?
あやの先輩との放課後のことか?
金額も言ったら父さん驚きそうだな……。
それにしても…。
「これからも君とは放課後付き合ってもらうんだし」
「はい、そうですね!」
よく僕が言いたかったことをわかったな、あやの先輩…。
「……」
でもあやの先輩が父さんに挨拶してる時は僕いない方がいいかな?
いてもいいかな?
でも…あやの先輩のことだから僕のことを褒めちぎりそうだか。
それかいじりそうだし…。
「あやの先輩。父さんと話す時は僕は外に出かけるので」
僕がそう言うと少し驚いた顔をしていたけどすぐにいつも通り笑っていた。
…やっぱりあやの先輩は笑顔が似合ってるな。
「うん、わかった!お気遣いありがと〜」
そう言ったあやの先輩にちょっと罪悪感が…。
だって僕のことをいじったりするかもだし褒めちぎりそうだからなんてことを考えてたのに…。
父さんの前で自分の話とかあまり聞きたくない。
というのがきっと一番の理由だ。
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