あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした

その場に冷たい空気が流れてるように感じる。
僕はゴクッと唾を飲み、真っ直ぐ堀北栄知を見て答えた。
「はい、好きです。一人の女性としてあやの先輩のことが」
僕の答えに堀北栄知に笑みが戻った。
「なるほどね〜」
「あの…あやの先輩は今どうしてるんですか？れんらくもとれなくて……」
僕がそう言うと堀北栄知は僕の方にススっと寄り僕は反射的に堀北栄知に近づいた。
そして堀北栄知は小声で話し始めた。
「実は今、幸希ね監禁されてるんだよ」
「え、かん……んぐっ！！？」
衝撃的な単語に僕は大声で言いそうになったところを堀北栄知に手で抑えられた。
「何大声で言おうとしてんの！」
小声で怒られた。
「すみません、あまりにも衝撃で……」
「ったく」と言いながらも会話を続ける堀北栄知。
「まあ監禁されてる理由がねどうやら君なんだよ、優星くん」
「……僕、ですか？」
「うん」
どうしてあやの先輩の監禁に僕が出てくるんだ？
僕何かしたかな？