あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした
いつも通りの
1ヶ月前が嘘のように僕はまたあやの先輩と放課後過ごすようになった。
そして今日は嬉しいお知らせとともに…。
「幸希先輩!」
少し前から僕はあやの先輩から幸希先輩呼びになった。
やっぱり好きな人を下の名前で呼べるのってなんかいいな〜。
「優星!…なんか背伸びた?」
スっと頭を触れられ僕は心臓がドキーンとなった。
一瞬心臓が止まるかと思うほど…。
「ま、まだ成長期ですからね!」
ドヤ顔でそう言うと幸希先輩はムスッとした顔をしていた。
「私ももう少し大きくなりたいな〜」
「もう充分じゃないですか?今って何cmですか?」
「162cm」
女の子の身長ならこのくらいでもいいと思うんだけどな?
まあそれはその人によるか。
「カルシウムとって早く寝ましょうね、せーんぱい!」
「うざーっ!!」
僕と幸希先輩は前よりもぐんっと距離が縮んだ気がする。
とてもいい進歩だ。
僕は嬉しかった。
また幸希先輩とこうやって過ごせる日が…本当に嬉しかった。