あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした

紹介とライバル


今日は幸希先輩が紹介したい人がいるっと言っていた人に会う日だ。
幸希先輩の紹介したい人って誰なんだ?
それにしても…。
「あの、なんでスーツ…なんですか?」
僕達は今、スーツ屋さんに来ている。
しかも結構なお値段のお店だ。
僕は初めてこんな綺麗で高級そうなお店に入ったのでキョロキョロと辺りを見回す。
「ん?だって私の知り合いに会うんだよ?」
「えっと…」
まさかとは思ってはいたが…。
「お金持ちの人…とか?」
「まあそうだね〜!私の家よりは少ないけど。だから失礼のないように気をつけてね」
最後にニコッと笑った幸希先輩。
ぜ、絶対に失敗しないようにしないと…。
それにしてもお金持ちで幸希先輩の知り合いって女の子かな?男の子かな?
幸希先輩は誰とでも仲良くなれるからな…。
僕ともすぐ仲良くなれたもんな。
「うん、優星バッチリだよ!」
「あ、ありがとうございます!」
「いいえー!私が紹介するって言ったんだからもちろんお金も私が払うからね!」
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