あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした
「英知、お待たせー!」
「全然待ってないよ」
「幸希、綺麗」
「ありがと、琳斗!」
琳斗?
どっかで聞いたような…どこだっけな?
「幸希会いたかった」
そう言って幸希先輩にギュッと抱きついたちびっ子。
「私もだよ、美琴」
幸希先輩も抱きしめた。
う、羨ましい!
あれ、待てよ。
確か今…美琴って…。
僕は3人の顔をもう一度見た。
「幸希、今日の予定は?」
「お腹空いたから飯いこ」
「幸希手繋ご…」
そして僕は確信した。
この3人…今すっごく有名なで人気のある3人じゃないか!
堀北栄知は2回ほど会ってるから忘れてたけど…残りの2人はファッションデザイナーに現役モデルの売れっ子。
…そういえば幸希先輩の家よりはお金は少ない方だって言ってたけど…。
「とりあえずご飯食べよ!美琴、手出して」
幸希先輩の家よりは少なくても金持ちには変わりない!
僕がこんなとこにいていいのか?
なんだか急に胃が痛くなってきたかも…。
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