あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした

幸希先輩が保健室登校してることは幸希先輩のクラスメイトが話してたけど昼休みだからもしかしたらどこかで食べているかもしれない。
いたらいいな…。
「…優星？」
カーテンの向こう側から幸希先輩の声がした。
いた…、幸希先輩がこの向こう側にいる！
「は、はい！優星です！」
そう言うとカーテンがシャッと勢いよく開いた。
少し驚いた顔をしていた幸希先輩。
「会いたくて来ちゃいました！」
僕がそう言うとまた驚いた顔をしていた。
そしてぷっと吹き出して笑っていた。
「あははっ！そっかそっか、私に会いたかったんだね」
幸希先輩はベッドを降りて僕の方に来た。
「ご飯食べに来たの？」
「はい！一緒に食べたいなと思って」
僕は笑って言うと幸希先輩はすぐ近くにあった椅子に座り、隣の椅子を引いてポンポンと椅子を叩いた。
「ここにおいで」
「は、はい！！」
か、可愛い……っ！！
僕は幸希先輩の隣に座った。
「もしかして優星が作ったやつ？」