あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした
もう僕…死ねるかもしれない。
そう思うくらい幸せだった。
あ、そうだ!
「あの……幸希先輩はいつも保健室にいるんですか?」
僕がそう聞くと幸希先輩は食べていた手を止めた。
そして幸希先輩は僕の方を見て言った。
「…どうして?」
その顔は聞いてほしくないという顔で少し暗い表情だった。
僕はその問いに思ったことを伝えた。
今日みたいに…。
「僕、放課後だけじゃなくてお昼はご飯も一緒に食べたいなって思って…」
正直保健室登校なのも気になるけどでもそれよりも…お昼を一緒に食べたかった。
「もし良ければ僕がお昼お弁当も作ってきたい…です」
幸希先輩が喜んでくれるなら僕も喜んで作る。
いや、作りたい!
「嫌じゃなければ…ですが」
僕がそう伝えると幸希先輩はあの時みたいにテーブルの上に肩肘を置き、手のひらで頬を支えてとろけるような甘い笑顔で言った。
「それは楽しみ!」
「え?」
それって…オーケーってこと?
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