LOVE STRAWBERRY★SHORT

カンカン照りな太陽は、容赦なく俺の頭を狙っていた。


いくら午後から涼しくなったと言えど、夏は夏だ。


外を歩いていたらクラクラしてきた。


でもそんなことになっても俺は実果と話がしたくて…
先に怒って帰っていった実果を追い、ここまできた。

実果が行くところはだいたいわかってるし。

(ガラガラ〜!)

「いらっしゃ……おや?入れ違いかい?」

威勢のいい声が、たちまち優しい声になる。

「もう帰ったんだ?」

「さっきな。いつもの食っていったぞ」

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